早期治療のための健康診断
病気の治療原則
病気の治療原則はなるべく早い段階で悪いところを見つけ出し、その問題に対処することです。
犬猫では7歳辺りからシニア期に入ります。
長年かけて溜まった歯石による歯周病、小型犬に多い心臓病、高齢の猫の腎臓病が有名ですが、脂質代謝異常や内分泌疾患に関連した様々な病気を目にすることが多くなってきます。
軽い歯周病レベルなら無麻酔で歯石を取って、歯茎を健康な状態に戻すことはできますが、進行してしまうと治療にも麻酔が必要となります。
溶けて吸収された歯槽骨は元には戻らなくなり、エナメル質のないセメント質がむき出しになった状態で、より頻回にお手入れが必要となってきます。
年に1回の身体検査をお勧めしています
どの病気も早期に発見して治療開始が出来るほど、悪化を防ぎ、より長期に良い状態を維持しやすいのです。
ですから、シニアの時期を超えると、年に1回の血液検査、腹部エコー検査、胸部レントゲン検査を含む身体検査をお勧めしています。
春のフィラリア検査の時や秋期は、通常より安価で生化学血液検査が外注できます。