外耳炎治療・鼓膜チェック
外耳炎予防のために定期的な鼓膜チェックを!
ペット(犬・猫)の外耳炎
外耳炎は、動物病院にかかる病気の中でも多いもののひとつで、年齢関係なく、どの犬や猫でも起こりえます。
症状を放置しておくと、中耳や内耳まで炎症が広がる可能性もあるので、鼓膜チェックなどの予防処置や、早期治療が重要になります。
犬の耳は、外耳、中耳、内耳に分かれており、この外耳の皮膚に炎症が起こることを外耳炎といいます。また重症化すると慢性化する場合もありますので、注意が必要です。
外耳炎の症状
一番分かりやすい症状は、耳をかく仕草が頻繁にみられる時ですが、以下の際にはご注意ください。
外耳炎が疑われる具体的な行動・・・
・頭を振るしぐさをしている
・頻繁に耳をこすりつける動作がみられる
・明らかに耳をかく回数が多い
・耳から臭いがする
・耳垢が増えている
普段の癖や行動とは見分けがつかない場合もありますが、これらの頻度が短く、さらに、ひっきりなしに行なっている場合は、大事に至る前に速やかな鼓膜のチェックをお勧めします。
原因と治療
外耳炎になる要因は様々なものがあります。
・異物や細菌、寄生虫などによるアレルギー性皮膚炎
・湿気がたまっていることによる要因
・犬種的要因(垂れた耳・耳の中に毛が密集しているなど)
・水遊びで水や海水などの侵入によるもの
・シャンプーによるかぶれ
などが考えられ、これら複数の原因が重なっている場合もございます。
治療はその原因によって異なりますが、まず最初に鼓膜の状態をチェックし汚れや毛の量が顕著であるかどうかを確かめます。
汚れがひどい場合は、洗浄を行ない耳のお薬で治療を行ないますが、ダニや細菌が原因の場合は、駆虫薬やまたは抗生剤を投与して様子をみます。